導入
BTOでゲーミングPCを買ったとき、ストレージは「SSD 1TB 1枚」の構成でした。最初は「1TBもあれば十分だろう」と思っていたのですが、Apexをインストールして、7 Days to Dieを入れて、録画した動画を保存していくうちに、あっという間に残り200GBを切りました。
「新しいゲームを入れたいのに、何かを消さないといけない」という状況になって、外付けHDDを追加で購入しました。これで一時的には解決しましたが、外付けにゲームを入れると動作が遅いことに気づき、内蔵SSDの増設も検討するようになりました。
この記事では、ゲーミングPCのストレージ不足を解決する方法を実体験をもとに整理します。内蔵SSD増設と外付けHDD/SSDのどちらが正解か、用途別の使い分けも解説します。
1. なぜゲーミングPCはすぐ容量不足になるのか
最近のゲームは1本あたりのファイルサイズが大きくなっています。
| ゲーム | 容量の目安 |
|---|---|
| Apex Legends | 約 30〜50GB |
| 7 Days to Die | 約 15〜20GB |
| モンスターハンターワイルズ | 約 60GB以上 |
| Fortnite | 約 40〜60GB |
| エルデンリング | 約 60GB |
| Call of Duty シリーズ | 100GB超えも |
複数タイトルを入れているとそれだけで300〜400GBが埋まります。そこに録画データや配信素材、スクリーンショットが加わると、1TBはあっという間に足りなくなります。
「1TBあれば十分」は今や過去の話です。実際に使い始めると、この感覚はすぐ変わります。
2. 解決策は3つある
ストレージ不足の解決策は大きく3つあります。
① こまめにアンインストールして管理する
プレイしていないゲームをその都度削除する方法。お金はかからないが、再インストールに時間がかかるのが難点。ゲームによってはダウンロードに1〜2時間かかるものもあります。
② 外付けHDD/SSDを追加する
USBで接続する外付けストレージを使う方法。手軽で安価ですが、ゲームの動作速度に影響することがあります。
③ 内蔵SSDを増設する
マザーボードのM.2スロットに新しいSSDを追加する方法。速度を落とさず容量を増やせる最もスマートな解決策です。
3. 外付けHDD/SSDのメリット・デメリット
自分が最初に選んだのがこの方法です。手軽さと価格の安さが魅力で、PCを開けることなく増設できます。
メリット
- 手軽に増設できる:USB接続なのでドライバーも不要。購入してすぐ使えます。
- 価格が安い:HDD 2TBなら3,000〜5,000円台で買えます。容量単価が安いのはHDDの強みです。
- PC本体を開けなくていい:初心者でも安心して使えます。
- 複数PCで共有できる:録画データや動画素材などをPC間で共有するのに便利です。
デメリット
- ゲームのロードが遅くなることがある:特にUSB 3.0接続のHDDはNVMe SSDの1/10程度の速度しかなく、ゲームによってはロード時間が長くなります。
- デスク周りのケーブルが増える:USBポートを1つ占有し、ケーブルが増えて煩わしくなります。
- 持ち運び時に注意が必要:HDD型は衝撃に弱く、PC移動時にうっかり倒すとデータが壊れるリスクがあります。
使い方のコツ
外付けHDDはゲームよりも動画・録画データの保存に向いています。ゲームを外付けHDDに入れると快適さが落ちるケースがあるため、プレイ頻度の低いゲームや録画データ専用にするのがおすすめです。よく遊ぶゲームは内蔵SSDに入れておくのがベターです。
4. 内蔵SSD増設のメリット・デメリット
メリット
- 速度が落ちない:NVMe M.2 SSDはゲームのロード速度を最大限に活かせます。外付けと比べてロード時間の差は明確です。
- デスク周りがスッキリする:ケーブルが増えないので、見た目がきれいです。
- PC内部に収まるので安定している:持ち運び時の振動を気にせず使えます。
デメリット
- PCを開ける必要がある:内部作業が必要です。初心者には少しハードルがあります。
- M.2スロットの空きが必要:マザーボードに空きスロットがないと増設できません。BTOによってはスロットが1つしかないモデルもあります。
- 価格がやや高い:HDD比較では割高ですが、NVMe 1TBが5,000〜8,000円台まで下がってきており、以前より手が出しやすくなっています。
5. どちらを選ぶべきか:用途別の判断
| 用途 | おすすめ |
|---|---|
| よく遊ぶゲームの保存 | 内蔵SSD増設 |
| プレイ頻度の低いゲーム | 外付けでもOK |
| 録画データ・動画素材 | 外付けHDD(容量単価が安い) |
| とにかく手軽に増やしたい | 外付けHDD/SSD |
| スペースを無駄にしたくない | 内蔵SSD |
シンプルな結論:よく遊ぶゲームは内蔵SSD、動画や使用頻度の低いデータは外付けHDD。この使い分けが最もコスパが良い構成です。
6. 内蔵SSD増設の手順
① マザーボードのM.2スロットを確認する
まず、自分のPCにM.2スロットの空きがあるかを確認します。BTOのスペックページや取扱説明書で確認できます。フロンティアなどのBTOメーカーは製品ページにマザーボードのスペックが掲載されているので、「M.2スロット数」を確認しましょう。
確認ポイント:
– M.2スロットの数(2つあれば増設可能)
– PCIe Gen3対応かGen4対応か(速度が変わる)
– スロットのサイズ(2280が最も一般的)
② SSDを購入する
M.2 NVMe規格のSSDを選びます。2025年現在、PCIe Gen4対応モデルが主流でコストパフォーマンスも良いです。Gen3でも普段使いには十分ですが、せっかく増設するならGen4を選ぶのがおすすめです。
容量は1TB〜2TBが現実的な選択肢です。
③ 取り付ける
- PCの電源を切り、電源ケーブルを抜く
- 静電気対策をする(金属部分に触れてから作業する)
- PCケースのサイドパネルを開ける
- マザーボードのM.2スロットにSSDを斜めに差し込む
- スクリュー(ネジ)で固定する(多くのBTOでは付属している)
- パネルを閉めてPCを起動する
④ フォーマットする
新品のSSDはそのままでは認識されないため、Windows上でフォーマットが必要です。
- スタートボタンを右クリック →「ディスクの管理」を開く
- 新しいドライブが「未割り当て」として表示される
- 右クリック →「新しいシンプルボリューム」を選択
- ウィザードに従って進めるとフォーマット完了
作業時間は慣れれば15〜30分程度です。
7. おすすめSSD・外付けストレージ
内蔵SSD(M.2 NVMe)
〜8,000円:Samsung 980(Gen3 / 1TB)
安定性と信頼性で定評のあるSamsungのエントリーモデル。Gen3ですが十分な速度があり、コスパに優れています。
〜10,000円:WD Black SN850X(Gen4 / 1TB)
ゲーミング向けに最適化されたGen4 SSD。DirectStorage対応で将来性も高い。速度・信頼性・価格のバランスが良く、増設用として非常に人気のあるモデルです。
〜15,000円:Samsung 990 PRO(Gen4 / 2TB)
2TBで一気に容量を増やしたいならこれ。大型タイトルを複数入れても余裕のある構成になります。
外付けHDD(動画・バックアップ用)
〜5,000円:Seagate Expansion 2TB
コスパに優れた定番外付けHDD。録画データや動画素材の保管用に最適。USB 3.0対応です。
〜8,000円:WD Elements Portable 4TB
4TBでこの価格帯はコスパが高い。大量の動画や配信素材を保存したい人向けです。
まとめ:ストレージ管理のチェックリスト
- [ ] M.2スロットの空きを確認した(増設予定の場合)
- [ ] よく遊ぶゲームは内蔵SSDに入れているか
- [ ] 録画・動画データは外付けに退避しているか
- [ ] ゲームのインストールフォルダを定期的に整理しているか
- [ ] Steamの「ストレージマネージャー」でインストール先を管理しているか
ゲーミングPCのストレージ不足は早めに対処するのがベストです。「容量が足りなくなってからあわてる」より、「余裕があるうちに増設しておく」方が快適に使い続けられます。内蔵SSD増設は初心者には少しハードルに見えますが、手順通りやれば難しくはありません。
よくある質問
Q. BTOのPCでも自分でSSDを増設できる?
A. できます。BTO PCはパーツの増設を前提に作られているものが多く、M.2スロットに空きがあれば特別な工具なしで増設できます。購入前にスロット数を確認しておきましょう。
Q. SSDを増設するとゲームのロードが速くなる?
A. 既存のSSDに余裕がない状態(残量が少ない)だとパフォーマンスが落ちることがあります。増設して余裕を持たせることで改善する場合があります。
Q. Gen3とGen4のSSD、どちらを選べばいい?
A. 日常的なゲームプレイでは体感差はほとんどありません。ただ、価格差が小さいのでせっかく増設するならGen4を選んでおくと将来性があります。マザーボードがGen4に対応していることを確認してから購入してください。
Q. SSDを増設するとき、既存のデータは消えない?
A. 既存のSSDのデータは消えません。新しいSSDは「空のドライブ」として追加されます。

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