「届いた……で、何からやればいいんだ?」自分もBTOのゲーミングPCが届いたとき、まったく同じ状態でした。
箱を開けて、本体を見て、モニターと繋いで——そこまでは順調。でもそこから先、「ドライバって更新するの?」「Windowsの設定って何かしたほうがいいの?」という疑問が次々と出てきて、ゲームを起動できたのは数時間後でした。
この記事は、その「数時間」を短縮するために書いています。BTOゲーミングPCが届いたその日にやるべきこと7つを、優先順位順にチェックリスト形式でまとめました。
1. 開封・接続(まずここから)
同梱物を確認する
箱を開けたら、まず付属品がすべて揃っているか確認してください。確認するもの:本体・電源ケーブル・説明書・保証書・納品書。初期不良の申告期間はメーカーによって異なりますが、多くのBTOメーカーは到着後1〜2週間以内に申告が必要です。届いたその日に起動確認まで済ませておくのが鉄則です。
モニターはグラボ側に接続する【重要】
BTOゲーミングPCの場合、モニターケーブルは必ずグラフィックボード(GPU)側のポートに接続してください。マザーボード側のHDMI・DisplayPortに接続してしまうと、内蔵グラフィックで映像出力されてしまい、せっかくのGPU性能がまったく活かされません。
グラフィックボードのポートは、PCケースの背面パネルの中段〜下段あたりにあります。DisplayPortが使えるなら、高リフレッシュレートのためにHDMIよりDisplayPortを選ぶのがおすすめです(144Hz以上はDisplayPort推奨)。
有線LANで繋ぐ
可能であれば、Wi-Fiではなく有線LAN(LANケーブル)で接続しましょう。初期設定やドライバのダウンロード・Windows Updateで大量のデータ通信が発生します。有線の方が安定して速く終わり、途中で接続が切れるリスクもありません。
2. Windowsの初期セットアップ
電源を入れると、Windowsの初期設定が始まります。Microsoftアカウントでサインインし、地域・言語・プライバシー設定を進めてください。サインインが完了したら、まず次の3つを実行します。
① Windows Updateをすべて終わらせる
設定 → Windows Update → 「更新プログラムの確認」を実行し、保留中の更新をすべて適用してください。ゲーム中に強制再起動されると最悪なので、ここで片付けておきましょう。完了するまで1〜2回再起動が必要になることがあります。
② 不要ソフトをアンインストールする
BTOには不要なセキュリティソフト(体験版など)が入っていることがあります。設定 → アプリ から確認し、使わないものは削除しましょう。これだけで起動速度が改善することもあります。
③ 電源プランを「高パフォーマンス」に変更する
コントロールパネル → 電源オプション → 「高パフォーマンス」を選択。デフォルトの「バランス」では、CPUが省電力モードで動作してゲームのパフォーマンスが落ちる場合があります。
3. グラフィックドライバーを最新にする
BTOに同梱のドライバが最新とは限りません。NVIDIAのGeForce ExperienceまたはAMDのAdrenalinをインストールして、最新ドライバに更新してください。グラフィックドライバが古いと、最新ゲームで不具合・クラッシュが起きることがあります。
GeForce Experience(NVIDIA製GPU用)は自動アップデート機能があり、ドライバ更新の手間を省けます。インストール後は「ドライバ」タブから最新版を確認してください。ゲームの最適化設定を自動でやってくれる機能もあり、買ってすぐ設定に迷ったときに重宝します。
4. リフレッシュレートを設定する【必須】
144Hzや165Hzのゲーミングモニターを使っている場合、Windowsの設定でリフレッシュレートを正しく設定しないと60Hzのままになります。これを知らずに数日間プレイし続けていた、という話はよくあります。
設定方法:デスクトップを右クリック → ディスプレイの設定 → 「ディスプレイの詳細設定」 → リフレッシュ レートを選択。モニターの最大リフレッシュレートを選んでください。144Hzモニターなら「144Hz」、165Hzなら「165Hz」に設定します。
設定後、ゲーム内のグラフィック設定でもフレームレート上限を解除することを忘れずに。「フレームレート上限:無制限」または「VSync:オフ」に設定するとリフレッシュレートを活かせます。
5. Windowsのゲーム向け最適化
Windowsにはゲームパフォーマンスを上げるための設定がいくつかあります。まとめて設定しておきましょう。
| 設定項目 | 場所 | 推奨設定 |
|---|---|---|
| ゲームモード | 設定 → ゲーム → ゲームモード | オン |
| ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング | 設定 → ディスプレイ → グラフィック → 既定のグラフィック設定 | オン |
| Xbox Game Bar | 設定 → ゲーム → Xbox Game Bar | 不要ならオフ(リソース節約) |
| 通知・集中モード | 設定 → システム → 通知 | ゲーム中はオフ推奨 |
6. セキュリティ設定を確認する
ゲーミングPCでも、セキュリティ対策は必要です。特に確認しておきたい点が2つあります。
Windows Defenderが有効になっているか確認する
BTOに体験版のセキュリティソフトが入っていた場合、それをアンインストールした後にWindows Defenderが自動的に有効になります。設定 → プライバシーとセキュリティ → Windowsセキュリティ から確認してください。
Steamなどのアカウントに2段階認証を設定する
ゲームのアカウントはハッキングターゲットになりやすいです。Steam・Epic Gamesなどのプラットフォームは、必ず2段階認証(2FA)を有効にしておきましょう。アカウントを乗っ取られてアイテムや課金を盗まれるケースが後を絶ちません。
7. ゲームをインストールして動作確認
設定が完了したら、いよいよゲームのインストールです。最初は重たいゲームより比較的軽いゲームで動作確認するのがおすすめです。いきなり最新AAAタイトルで問題が出ると、PCの問題なのかゲームの問題なのかわかりにくくなります。
Steamをインストールして、無料でプレイできるApex LegendsやFortniteなどで動作・フレームレート・音声をひと通り確認するのが手軽です。フレームレートの確認はGeForce ExperienceのFPSカウンター表示機能が便利です。
動作確認のチェックポイント:映像が正常に表示されるか・音が出るか・フレームレートが想定通りか・リフレッシュレートが反映されているか。これらを確認したら初期設定完了です。
まとめ:チェックリスト
- 同梱物の確認と初期不良チェック
- モニターケーブルをグラボ側のポートに接続した
- 有線LANで接続した(可能であれば)
- Windows Updateをすべて適用した
- 不要ソフトをアンインストールした
- 電源プランを「高パフォーマンス」に変更した
- グラフィックドライバーを最新版に更新した
- リフレッシュレートをモニターの最大値に設定した
- ゲームモード・GPUスケジューリングをオンにした
- Steam等のアカウントに2段階認証を設定した
- ゲームをインストールして動作・音声・fpsを確認した
購入後の周辺機器選びやデスク環境については「ゲーミングデスク環境2025年版」も参考にしてください。
よくある質問
Q. モニターをマザーボード側に繋いでしまった。今から変えれば大丈夫?
A. 大丈夫です。PCの電源を切ってから、ケーブルをグラボ側のポートに差し替えてください。以後はグラボの性能がフルに発揮されます。
Q. Windows Updateで再起動が何度も求められるのは正常?
A. 正常です。大型アップデートが複数溜まっている場合、2〜3回再起動が必要になることがあります。「更新プログラムの確認」を再度実行して「最新の状態です」と表示されるまで繰り返してください。
Q. グラフィックドライバーはどのくらいの頻度で更新すべき?
A. GeForce Experienceを入れておけば自動通知されます。新しいゲームをプレイする前や、動作が不安定になったときに確認するのが実用的です。毎月更新する必要はありません。

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